
HP内、信州Walkingから転載したものとなります。赤字で書いているのは転載時に書いた注釈です。
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今回は群馬と長野の間に位置する荒船山。出かける前は群馬なので出張『信州WALKING』と思っておりましたが、ぎりぎりそれぞれの県境に位置する山なようです。
荒船山との 出会いは10月の休暇に遡る。
関東に抜けるのに走っていた国道254号線。右手に「なんだ?この山っていうか岩は?」という風景。 「ゆっくり見てー!!でも運転中。事故ってもいいから見たいレベルだが、せっかくの休暇に事故りたいわけはないっ」と葛藤しながら通り過ぎたのが最初。
その時そこで見た荒船山の名前を心に刻み、家に帰ってからネットで検索。すると結構気軽に登れる山であることがわかる。ロッククライミングもしないでいいらしい。
「これは行かねば!!」とアウトドア友達に誘いをかけた。
ということで、多分今年最後の締めくくりはこちらの山となりました。
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最初は11月15日に予定していたが、天気が不安定。 翌日は朝には雨がやんで晴れるという予報を信じて11月16日(日)に出掛けることにいたしました。
松本を8時半頃の出発。
「マイナーそうな山だし、そんな混んでないよね?」
「でも、荒船山同好会がいるかも?」
なんてバカなことを話しながら車を走らせる。さてどうなることやら。

到着は10時50分頃。 内山峠から登ります。駐車場混んでいる。 荒岩山同好会が存在するのか?
ナンバーは埼玉、東京方面多し。ぎりぎり車を止めたが、私達が出発準備中に来た車は苦労して停める場所を探していました。

全くです。守って欲しいことです。

熊、出るらしい!!
実は行く前に調べていたHPで熊か猪かなにか大きな動物が徘徊する音を聞いて頂上登頂を諦めた人のレポートがありました。見てみたいが、やはり近くに出られちゃ困るのである。

出発は11時ちょうど位。
クマザサの生い茂る道は、なんか長野にはあまりない雰囲気。東京近郊、丹沢とか武蔵野の山の気分になったりします。
その後、きつい登りと下りの繰り返しが続く。 道は石がごろごろということもないし歩き易いハイキングコース並。しかし、アップダウンがやたら激しいので登りになる度息が上がっていたのでした。

迫ってくる荒船山(艫岩)。あの上まで行くわけです。無事辿り付けるか不安になる。

ここの看板は佐久市だ。他に群馬県の看板も時々ある。突然の岩。ここから地層が変わるらしいです。

途中の展望。見晴らしが良い。本日はすごい風があり、風に飛んでいく葉っぱなどが見える。

11:55頃、一杯水到着。ほぼコースタイム通りである。

水はこんな感じでちょろちょろ出ています。でも、他の岩からも出ていたり水が豊富そう。やはり地層の切れ目のようです。

地層が変わったことにより、突然岩場が出て来たりする。危ない場所はないけれど…。
しかし、突然の通行止め。えっ?道は?

道は右手にありました。梯子である。
なんかアップダウンの激しい道といい、梯子といい。そして、斜めの岩に鎖というのもあった。天然のアスレチックのようです。

やっと、艫岩の西端に辿り付く。手前の濃い色の部分が現在いる地面。薄い部分が下界。
すごい絶壁なのである。
怖くてぎりぎりまではとてもじゃないけど行けません。ほとんどさびて見えない看板が「命を落とした人がいる」と伝えていました。 昭和34年の日付で下仁田の警察署長さんの署名入り。あまりにもぼろぼろで判読不明の看板のため写真はないです。
私が生まれる前の看板だ。署長さんは今も存命だろうか?読めなくても写真撮っておくべきだったかなぁ。

12:30、艫岩展望台到着!!

恐ろしい絶壁である。

絶壁に足元が気になる場所であるが、素晴らしい見晴らしの場所でもあります。
北アルプス、南アルプスから東は谷川岳まで見えたりするそうです。 薄曇でしたが、遠くの山が薄っすら見えておりました。

こちらの管轄は高崎営林署。

こちらは長野県佐久市が立てた看板。壊れてるし。 「はじっこだしいいや」とか思ってないか?

さて、艫岩での小休止のあとは頂上へ出発。 頂上手前の急登までは30分程度の平地です。潅木の茂みの中をまっすぐに道が続いていて、本当にハイキングという感じです。

橋が壊れている(しかし、水はない)。
30分のハイキングの後は10分程の急登。 笑っちゃうほどの急登でした。まあ、10分程度なので許せるっ!!(笑)

13:15、荒船山(経塚山)山頂到着! 艫岩に比べると地味な山頂である(笑)

お約束の山頂で昼食♪
【メニュー】
牛肉のアスパラ巻き&アスパラチーズ巻き
スモークチーズ
ゆで卵
コンビニおにぎり
チョコレート&チョコパイ
ウィスキー
コーヒー
カップラーメンもあったが、結局他でおなか一杯なのでお持ち帰り。 朝から車でとか歩きながらとかも色々食べていたしな。
のんびりご飯を食べていて、またまた私達が最後となる(蓼科山もだ)。さて、出発だ!!

艫岩までののどかなハイキングコース。 段々曇ってきて、雨もちらちらしてくる。
下りはあまり写真がありません。ただ、行きがアップダウン激しかったということは、帰りも下りだけではないということである。もうやけになって急登を走っていたりしておりました(笑)

駐車場到着、16時JUST。朝はあんなに混んでいたのに、車はだいぶ減っている。中央の迷惑駐車みたいなのがうちのスターレット君です。
ちなみに、頂上では最後が私達。 艫岩からの下りでひと組追い越しただけなのですが、なぜ車が他にも残っているんだ?近くに他に行くような場所はないと思うのだけどな。

むかい側の山の途中の道からの艫岩。あの上に行っていたわけです。


最後はお約束の温泉。下仁田町側の『荒船の湯』に立ち寄りました。 新しくて綺麗です。露天も低温サウナもあるし。そして、肌がとてもつるつるになりました。いい湯だった。とてもまた行きたいのだが、ちょっと遠いんだよね。県内じゃないし。
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今回は、歩いた距離が10キロ程。山で10キロといえば、そんなにきつい道ではなかったということだし、整備された道で大して高い山ではない。
しかし、アップダウンの激しさに、しっかり翌日は筋肉痛になったのでした。
さて、これで今年の山行は終りかな。スキーのシーズンに突入です。
荒船山(下仁田町HP・ハイキングから)
荒船山(佐久市HP・観光スポット)
荒船の湯(下仁田町HP・観光から)
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こちらの荒船山。命を落とした方がいるという看板があったと書きましたが、2009年にはクレヨンしんちゃんの原作者、臼井儀人氏が亡くなられています(その後、他にも亡くなられた方がいたと、今回調べていて知りました)。
ご冥福をお祈りいたします。
訪れた時には不便な場所で有名ではないけれど、でも密かに愛好者がいる静かでのどかな山というイメージだったので、ニュースで荒船山の名前が流れてびっくりしました。
このことで荒船山に怖い場所というイメージがつかないといいなと思います。
登山道には全く危険はないし、絶壁ぎりぎりに道があるわけでもない。絶壁がある場所は広いスペースとなっており、そこに近づき過ぎたりしなければ、全く危険な場所ではありません。
そしてなにより、荒船温泉は最高です。
車がないと難しい場所なので現在の私には気軽に行ける場所ではなくなってしまいましたが、是非またいつか訪れたいなと思っています。(2015.7.2・記)
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